再登校事例 強いストレスと解離性障害による不登校 女子中学生SKさん Vol.8 「TFTはやるよ。効くんだから」


再登校事例

強いストレスと解離性障害による不登校 女子中学生SKさん Vol.8

「TFTはやるよ。効くんだから」

(2010/7/20)
 
1日1個TFTをできるかできないかのスローペースにイライラもあり、SKの話を聞くのがとても辛い。
 
SKも同様、思い出すだけでつらいらしい。度重なるカウンセリングのキャンセル、SKの先生への無礼な態度を、いけないと思いつつ心の中で責めてしまう。
 
いわきへ行く朝、学校に行けなくなったときのように、苦しそうに朝の身支度までする。出かける時間になっても座ったまま動けなくて悲鳴を上げ、座ったまま抱えたクッションに突っ伏して寝てしまう。
 
こうなるのもわかっていたような気がして、もう復学はあきらめようかと思った。
 
新井先生にキャンセルの電話をした後、戻ったらまだソファーに同じ格好のまま寝ているSKの滑稽な姿を見ていたら「そうか、この子はウソをつける子ではない」と考え直した。
 
起きるまで待ち、TFT後、「9月には自力で学校に行く。行けなかったら私が馬鹿だったということ。そのときには新井先生に会える気がする。TFTはやるよ。効くんだから少しでもやる」と言う。
 
幼稚園時代からのストレスの思い出しを繰り返し、一つ記憶除去をする。終わるとやはり気絶するように寝る。その繰り返し。
 
SKのストレスを挙げると、
・遊具に乗って大怪我をしたこと、
・失敗したこと、
・壊してしまったこと、
・他人に怒られたこと、
・他の人が怒られていたらそのことで怒られないように懸命に努めた結果、いつもトップでいなくてはいけなくなった。
 
と細かく、些細なことまでも記憶とともに押しとどめていたことが分かってきた。新井先生に報告。
 
新井先生より「大変なストレスを抱えて生きてきたのですね。これほど登場人物が多いと、ちゃんと整理しないと進まないと思います」。
 
その後「SKさん主導ではやらなくなる恐れがあるので2,3日に1回ペースにもどして、かわいそうですが(TFTやカウンセリングをやらないなら)9月にSKさんが自力でいけないことを知ることも大事」と指示していただく。

解説

お母さんは私の本「不登校セラピー」を読み込み、自分の頭で考え、どんどん進められました。

本文中のストレスのリストは、私が探し出したモノではありません。私が探し出していたのでは、とてつもない時間がかかってしまいます。

また、親も子も「何がストレスになっていたのか」と改めて自分の頭で整理して、理解することで、「子供に対してこういう言葉や言動、考え方などを伝えたり押しつけたりするのが良くない」と、心底実感することができます。

私が探して私が除去していたのでは、どうも親御さんたちにとっては実感できないモノのようです。

つまり、「親と子が力を合わせて過去の記憶に立ち向かい、それを私がサポートする」。これは一つの理想型です(すべてのケースにおいてではありません)。

それと、SKさんのケースでも言えるのが、「幼少期の記憶が精神の安定性に重大な影響を与える」ということです。

これは不登校に限らず、うつや精神病などにおいても間違いなく大きな影響があると言えます。

SKさんは、グチャグチャで、ストレスに満ちて、鮮明で、と三拍子そろった記憶を大量に抱えて生きてきました。

さぞ生き辛かったと思います。

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