再登校事例 自殺願望と線維筋痛症による不登校 女子高校生UMさん Vol.4 もう行きます!(3回目カウンセリング)


再登校事例

自殺願望と線維筋痛症による不登校 女子高校生UMさん Vol.4

もう行きます!(3回目カウンセリング)

6日後、3回目のカウンセリングです。
 
GWをはさんで昨日登校にチャレンジしたのですが残念、登校はできませんでした。学校の先生友達に対してはさほどのことはなく、自分自身に対して何か罪悪感のようなものがあるため、といいます。
 
しかもまだ腹痛があります。今回もご家族には席を外していただきます。
 
罪悪感とは、何か深いものを感じさせます。その罪悪感の正体は何なのか話を良く聴いてゆくと、ご両親のことが出てきます。特にお父さんのことです。
 
中学受験の時に非常に厳しく親から言われていました。受験をやめようと思ったこともある、と語ります。妹も同じ学校を受験して合格しましたが、妹に対しては何も言いません。“なんでだろう、自分は要らない存在なのか”と思ってしまいます。
 
お母さんも厳しいのですが、お父さんのほうがより厳しく、授業参観では「あの子は出来ているのにどうしてオマエはできないんだ」と怒られました。
 
不登校になってからは、「単位制だから取れなかったら退学だ、ムリにでも行きなさい、どうして行けないんだ」と叱られました。しかし行けないUMちゃんは自分に腹を立ててしまいます。
 
小学生の時から妹と一緒に公文に入ったのですが、妹は優秀で、UMちゃんはダメだったと自分で言います。公文の成績についてもガミガミ言われて、UMちゃんはイヤだイヤだと暴れていたそうです。
 
その後塾に入りますが勉強について行けずだんだん勉強がイヤになり「イヤだ!」と騒いでいたら、お父さんに「やめればいいじゃん」とまた怒られました。結局塾の先生に引き留められて続け、中学受験、合格。
 
お母さんが「精神科へ行った方が良いんじゃないか」というほどの暴れっぷり。暴れたときに一度お父さんにタオルで口を塞がれたことがあったそうです。
 
ここまで聴いて、「自分はいらないんだ」という感情、「やめればいいじゃん」と怒られた時の感情を取り除きました。タオルで口を塞がれた時の映像・音声・感情はありませんでした。
 
さらにお父さんについて掘り下げてゆきます。妹さんと比べることについて。
カウンセリングに同席していた妹さんは後ろで静かに勉強していました。私も見ていて「できる子なんだろうな」という印象があります。しかしUMちゃんは妹と比べられることについてはなんとも思わない、と言います。
 
ここでさらに出てきました。UMちゃんは小4からいじめられていたのでした。
なんとお父さんは校長先生のところへ乗り込んでくれていました。それでも解決せず、いじめっ子を家に呼び出して話し合ってくれましたがうまくいかず、その子の親から電話で「いじめたような、いじめてないようなと言っている」とほざかれるとお父さんは「もういい」とキレてしまいました。
残念ながらいじめは小6まで続いたといいます。(このお父さんの行動は立派です)
 
UMちゃんは人から頼られるところがあり、そのためいじめのことはなかなか言えませんでしたが、小6の時に担任の先生に言い、解決してもらったそうです。
 
さらに中学時代に入ります。中学時代にお父さんが怖かったことについて教えてもらいます。
・中1の授業参観でお父さんから「英語の発音が悪い」とお叱りを受けた
・入学時に宿題が出され、作文でタミフルについて書いて見せたら「こんなんじゃダメだ」と何回も書き直しを喰らった
・入学時の自己紹介の紙に“趣味は特に無し”と書いたら「こんなんじゃ人から話しかけられない」とビッシリ書かされた
・不登校が始まってから「単位制だから行きなさい」
・UMちゃんのことで両親がケンカした。止められなかった。
 
これらについてチェックしましたが映像音声の記憶、感情は出てきません。
 
次に、前回のカウンセリングが終わってから再登校にチャレンジしたもののダメだったことについて尋ねます。「行けなかった朝はどんな感情があったのか?何を思い考えたのか?」
 
するとUMちゃんの答えは、こうでした。
①行ったらみんなの目線が気になる。「体調が悪いといっているけど本当は違うことをみんなわかっているんじゃないか」と思ってしまう。
②実は来週土曜日に体育祭がある。UMちゃんはいつのまにか何かの責任者になっており、当然準備にも行っていない。先輩とかに何か言われそうな気がする。
 
これらは不安です。予期不安といいます。この予期不を取り除きにかかりましたが、①はその場で不安を感じることができず、②のみ不安を取り除きました。
 
他に色々チェックしましたが、小4でのいじめを含め映像や音声を思い出せる記憶が全くありませんでした。
 
一応痛みをチェックします。足の痛みは減っており、以前は膝から下がすごく痛かったのですが、今は膝の辺りが少し痛いかな、と言う程度のもの。腹痛ですが、以前は駅で吐くほどだったそうですが、昨日はチクチクする程度ということでした。
 
今登校はどうかというと、「もう行きます!何があっても行きます!」というやたらと威勢のいい返事が。「学校が怖い、私が悪い、死にたい、etc…」はいつの間にか消失していました。
 
ここでカウンセリングを終了。

結末

UMちゃんは翌日また登校にチャレンジ。そして朝私に電話が。
妹さんと一緒に出かけ、通学の電車に乗れました。そこまでは全く問題なし。
ところが、車両に充満する香水の臭いを嗅いで気分が悪くなり、最寄り駅に着き、同じ学校の生徒を見た途端、3回目のカウンセリングで消せなかった不安が突如湧いて出ると、足に激痛が出始めたというのです。

私は電話で学校の保健室へ(行けるなら)行くように伝えました。(実際には途中で帰ったとのこと。)

またお母さんにもメールで色々アドバイスを行いました。
翌日、お母さんよりメールを頂きました。

新井様
アドバイスありがとうございます。
お蔭様で、本日、学校に登校し、朝のホームルームと1時間目の授業まで受けてくることができました。
 
本人としては、午前中の4時間を頑張ってくると家を出、最寄り駅に着いても昨日のようなトラウマもなかったものの、隣の席の子からは、なんで今日来たの?と言われたりと、自分に対するクラス全体の冷たさを感じ、1時間目の終わりぐらいから、急にめまいがし出したそうです。
 
1時間目が終わった後、保健室へ行きましたが、担任の先生から、今日は大事を取って帰ったほうが良いと言われ、帰宅しました。
 
(以前、一度心療内科から出された薬を飲んだときと同じ、物が斜めに見える症状だったようで、今回のめまいはひょっとすると、酔い止め薬が効きすぎたのかも知れません。) 帰宅した際、相当疲れきった様子でしたが、出された宿題はやっていました。
 
いずれにしても高一になってから、まともに登校していないので、クラス全員の名前や顔も知らない中であり、とりあえず今日はクラスの雰囲気が分かったと言ってました。自分に対するクラス全体の冷たさを感じているものの、私たちから見て、本人は、何とかそれらを割り切ろうという感じがしています。
 
新井さんのアドバイスも本人に伝えてあり、明日も頑張って行ってみると言ってますので、2・3日様子を見ることにします。
 
また、状況をお伝えしますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 

不登校を解決するための4つのガイドライン

良い言葉がけと接し方を知る

無料ダウンロード
はこちらから

自分たち(親)でまず取り組む

詳細はこちらから

無料電話相談のお申込はこちら