再登校事例 集団リンチによる不登校 女子中学生ESさん Vol.6 不安と武装とキャバ嬢(5回目カウンセリング)


再登校事例

集団リンチによる不登校 女子中学生ESさん Vol.6

不安と武装とキャバ嬢(5回目カウンセリング)

1週間後、5回目のカウンセリングです。
 
先週から特に変化はなく、格闘技は近くに合気道系統の日本武道の教室があり、近々見学する予定とのこと。
 
MKの記憶に対するタッピングはちゃんとやってくれていました。さすが「早く良くなりたい」という意志を持つ子は違う。
 
今のMKに対する感情を訊くと、「特になくなってきた」といいます。イライラや、それ以外の複雑な感情、言葉にうまく表せない感情も特にない、といいます。なかなかイイ感じです。
 
今のMKの顔の記憶の鮮明度はV=4-5、声はA=4。これはまた継続してもらうことに。
 
MKの記憶はESさんの宿題とし(カウンセリングの時間で扱っていても点数が減らず時間がもったいないため)、これからYMについて扱います。

YMの記憶除去

YMとは過去小さなトラブル(誤解の類)が一度ありましたが、何かストレスを強く受けた、という程でもなさそうなので飛ばします。

YMはカラオケボックスから。MKと一緒に部屋に入ってきた場面です。
V=2、A=0。感情はナシ。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

部屋に入ってきてからYMはずっと座って、先輩と話しても苦笑いだったそうです。
YMはMKにすべて合わせる(服装から行動まで)ため、MKにくっついてきただけなのでしょう。

YMが先輩と話して苦笑いしていた場面。
V=2-3、A=0。感情はナシ。
この先輩が誰かももう思い出せず、YMの苦笑いの顔も思い出せなくなっていました。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

あとはずっと座っていたYMの姿です。
V=1-2、A=0。感情はナシ。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

カラオケボックスを出てからのYMの姿は記憶になし。
残るは一度だけ登校したときにろう下でMKとYMとが一緒に歩いていた場面です。
この場面はV=1、A=0。感情はナシ。
ESさんはうつむいて顔を合わせないようにしていたそうです。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

他にYMに関して思い出せる記憶はなく、YMに対しても感情はないため、YMの顔と声の記憶(V=3、A=3)をトラウマのアルゴリズム計5回で除去し、YMに関しては終了。

次はMZです。

 

MZの記憶除去

この子もカラオケボックスの中ではただ座っていただけ。先輩ともほとんどしゃべらず、愛想笑いしてジュースを飲んでいたそうです。AMの付き添いのようです。

以前も特に親しくもなく、たまに遊ぶ程度の仲でした。
カラオケボックスに入る前の場面と、座っている場面についてほんのわずかに残っていた映像をトラウマのアルゴリズムで取り除きました。

それ以外にはカラオケボックスを出てからの映像もなく、他にMZに関して思い出せる記憶もなく、個人的感情もないため、MZの顔と声の記憶(V=1-2、A=2)をトラウマのアルゴリズム1回で除去し、MZに関しては終了。
 
これで5人について終わりました。
さあもう一度裏切り者MKの記憶を退治しましょう。
MKについて映像か音声が思い出せるか、感情が残っている記憶を古い順から除去を再度試みます。

 

再度MKの記憶除去

まず中1の冬の一度目の裏切りの記憶から。AMが「MKが言った」と教えた場面です。
これはV=1(AMの姿はもうない)、A=1-2(周囲の物音がメイン、AMの声は少しだけ)、感情はなし。
トラウマのアルゴリズム1回ですべてゼロに。

次はMKが駅前で謝った場面です。
V=2、A=1-2、感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム2回でセリフの記憶のみに。
一応重要なセリフなので、セリフを思い出しながらトラウマのアルゴリズムを1回行なっておきました。

この後、リンチまでMKとはトラブルはありません。

次はカラオケボックスでの記憶です。

まずMK登場の場面から。
V=2(MKの顔はなし)、A=0、感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

次にMKが先輩と話していた場面。
V=1、A=0、感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

MKは後はずっと座っていたそうです。ESさんは座っていた位置だけ憶えていました。
V=1、A=0、感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

カラオケボックスを出てからMKはタクシーに乗りましたが、その場面は映像も音声も記憶が残っていませんでした。

次は一度登校したときにろう下ですれ違った場面です。これもV=1、A=0、感情は「別に」。トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

他にMKに関して思い出せる映像や音声はないといいます。
イヤ~前回と違い、面白いように点数が減ってくれます。

さあ、最後にMKの顔と声です。
顔はV=3。声はA=3。MKに対する感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム2回で映像をゼロに、音声も2回でゼロに。

おっと、思い出しました。危なかった。MKとMDさんが話していた場面です。
ESさんは憶えていました。V=2(MKの顔はなし)、A=0、感情は「別に」。
トラウマのアルゴリズム1回でゼロに。

翌日、MKのHPを見た場面。
V=1(ケータイで見た映像がなんとなく)、A=0、感情は「別に」。
2行ぐらいの悪口でしたが、内容は思い出せません。
トラウマのアルゴリズム1回を行いましたが、変わらず。ケータイの画面なのでまあ減らなくてもいいです。

これでMKはオシマイ。

 

もう一人の登場人物、AZ君がいました。
が、ESさんに話を聴いた限り「しつこくアプローチをかけてくるからイヤになった」とのこと、不登校とは関係ないと判断しパス。
 
次は事件の総復習です。カケラも残してはいけません。
 
YK、EK、AM、MKの4人について何か復活した映像などはないか確認します。
が、各人座っている姿が1点程度戻っただけで、トラウマのアルゴリズムですべてゼロに。
他に不安などはなし。
 
ただ、不思議なことにYK、EK、MKの髪型の映像がよく残っており(他のパーツはなし)、点数が減りませんでした。
減らない理由がわからないのですが、私が重視しているのは眼ですので、「なんでだろうね~(笑)」と言いつつ放っておきます。
MZとYMは次回にまわします。
 
これでカラオケボックスの記憶についてはほぼクリーンになりました。
 
私には残り時間で確認したいことがありました。
 
新井「もし明日、どうしても学校へ行かなきゃならない用事ができたとしたらどうする?」
ESさん「え…行きたくはない」
 
ESさんの考えは、
 
「今行くと、何かまた悪口を言われるんじゃないか、MKはまだ先輩と仲がいいから何か負けている気がする。まだ自分が弱い気がする。弱いままで登校したらまた負けるんじゃないか。
心が変わったから、次は格好(見た目、堂々と振舞いたい、空手で強く)を変えたい。目立っていても立ち向かえるように。真面目になって陰に隠れたくない。
友達(MDさんなど)がMKの方へいっても独りで頑張りたい。でも独りだと昼休みにどうすれば良いかわからないから、やっぱり困る」
 
お分かりでしょうか。彼女の言葉を翻訳すると「私は不安です。何かで武装しないと登校なんてできません」になります。
 
これは全然ダメ。
トラウマ消えてメデタシメデタシ。
ではありません。
最終目標は安定な再登校です。
 
単なるトラウマ治療と異なり「学校へ行く」という行動を自発的に起こせなければなりません。
 
もちろん、集団リンチから回復しつつある子がすぐ登校できるわけないので、慎重に按配を見極めます。
 
私が「見た目の理想はある?」と尋ねると、ESさんは「サクリナ」と答えます。
桜井莉菜さんは「小悪魔ageha」というキャバ嬢向けの雑誌のモデルさんです。
ESさんは「小さいし可愛い、あんな風になりたい」と言います。
 
アゲハか。微妙だな…。
女の子が夜の世界を志向するときは要注意です。


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