再登校事例 集団リンチによる不登校 女子中学生ESさん Vol.7 人間不信(6回目カウンセリング)


再登校事例

集団リンチによる不登校 女子中学生ESさん Vol.7

人間不信(6回目カウンセリング)

1週間後、6回目のカウンセリングです。前回からの変化は特に無し。
 
ということで、前回の残り、MZとYMをサクサクッと片付けて、また質問です。
「明日から学校へ行かなくてはならなくなったとしたら?」
これは、登校できる状態か、登校の意志はあるのか、を確認する質問です。
 
すると、答えはやはり「まだ行きたくない」でした。
 
クラスメートと会うのは平気だし、学校までの移動過程に障害はない、と言うのですが。ところが驚くべきおまけが。
来年の4月から再登校するという目標にしました」
 
再登校はうれしいけど4月から?半年も後です。
するとさらに驚きがありました。
お母さん「でもこの子、条件をつけるんですよ」
 
条件とは、
・雑誌に掲載されている痩せ薬を買ってもらうこと
・ドンキホーテとサティーで欲しいメイク道具を買ってもらうこと
・つけ爪とカラーコンタクトを買ってもらうこと
・ピアスを空けること
・エクステ(付髪)をつけること
・ブランド物の服を買ってもらうこと
・ケータイを変えること
・プロのデコ師にケータイをデコってもらう(デコレーションする)こと
 
ESさんは紙にこれらを書いてお母さんに見せたそうです。お母さんは唖然。
 
今も私の目の前で、要求がのめないお母さんとESさんの論争が始まりました。
おかしい。子供がこんなことを言い出すのは必ず裏に何か原因がある。
動機を洞察しなければ、解決になりません。
 
私は安物のカラーコンタクトは非常に危険である(角膜を傷つける)ことを諭しながら、様々な角度から質問を繰り返します。すると。
 
ついに出現しました。不登校の陰の黒幕、「人間不信」です。
 
ESさんはあの6人を全く信用しておらず、特にMKに対しては二度の裏切りによって不信感バクハツ。不信感D=10。
 
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人間は記憶からの学習によって相手に不信感を持ちます。
当然ですね。あんな連中は信用してはいけない。
ところが、脳は無関係な他人まで不信感を抱いてしまいます。対人恐怖が良い例です。
 
この不信感が解除されないと、登校できません。
不登校児にとってまさしく亡霊です。
 
人間不信は、「MKがこわい」などの生理的な感情とは異なり、高次の思考判断、信念とも言えます。これもキチンとケアできないと、本当にトラウマから回復したとは言えません。
 
ただこの悪霊退散、技術的に難しいのです。なぜかというと…
 
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MKに対する不信は大きく分けて二つ。
 
◯三度目の裏切りがあるんじゃないか。
◯ESさんが学校へ行ったら、色々な人に悪口を言うだろう。
 
『MKにイヤな顔をされたときにダサい格好をしていると、弱そうに見える。
MKは「あの生意気で目立つESをやっつけてやった。自分はESより上だ」という意識が絶対あるはず。
MKは何もしていないのに「自分は強い」と気取っているから、好きなようにさせておきたくない。
だから、MKより強くなる。』
 
私がこんなESさんの心理を掘り起こすと、お母さんも納得されました。
あの条件はMKの予想される行動に対する精一杯の対抗だったのです。
ひょっとしてと思い確認します。
 
新井「リンチについて敗北感は?」
ESさん「あります。5~6点です」
 
これもか。復讐心もあり、なんとD=9-10。
トラウマのアルゴリズムを試しましたが、やはり点数は減りません。
 
どうすべきか迷った私は久々に催眠を行いましたが、根本的な解決になりません。
対策は次回までにじっくり練ることにしました。
 
 
しかし、ついにESさんは登校の明確な意志を示してくれました。
これで失敗すればカウンセラーの腕が悪いのです。
ESさんの責任ではない。

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