不登校の3つの因子とは?


不登校の3つの因子とは?

本ページは、問診票を記入なさる方の原因理解の助けとなるために、「不登校の原因」のページ内容をさらに詳細に解説しています。

たっぷりのコンテンツがありますので、時間をとってじっくりお読みください。

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不登校セラピーは原因の研究をコツコツと重ねてきました。
その結果、不登校の原因を次のように考えています。
 
・不登校は「自己肯定感の低下」によって起きる。

自分を無条件に肯定できないので、人からどのように思われるかが不安になります。
例えば「授業で間違えると、クラスメートからどんな目で見られるか」が怖くなります。

つまり自己肯定感が下がると、その分「人が腹の中で自分をどう思っているか」不安になるのです。

例えば
「嫌われる」
「見下される」
「バカにされる」
「怒られる」
「おまえなんかいらない」
「ジャマ」
「迷惑」
「おまえと話しても時間のムダ」
「みんな敵になる」
「誰も自分のことなんてわかってくれない」
など。

これは潜在的な不安であり、ハッキリ自覚できない子も多くいます(つまり自分でも原因がわからない)。
この不安が強いと動けなくなったり、ストレスとなり身体症状を引き起こします。

こうして学校へ行けなくなるのが不登校です。

以上は不登校の90%以上に当てはまる原因だと考えています。

自己肯定感を低下させる原因は、大別して3つあります。本ページでは、その3つの原因の詳細をご紹介します。

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ご説明は、重要度の順に従い、第三→第二→第一の順です。

第三原因 親の問題

親の言葉がけと接し方の問題です。
(親だけでなく、祖父母様、近親者も含みます)

親の問題は、子供の自己肯定感に最も大きな影響を与えます。
「人が腹の中で自分のことをどう思っているか」は、親の影響が最も強く表れます。
不登校の原因では、これが最重要です。

このような流れを持っています。

1.原因
2.苦しみの本質
3.引き金
4.子供に現れる精神疾患
5.子供に現れる現実の問題

このような段階を経て不登校に至ります。
それぞれについて、詳しくご説明します。

1. 原因
愛着関係を作れない

不登校の子のほぼすべてのご家庭では、「親子の愛着関係がほとんどできていない」という問題があります。例えば次のようなことに思い当たることはありますか?

・家庭内不和
・一家団欒がない
・親が突然キレる
・親の笑顔がない
・家から追い出す
・愛情の伝え方を間違っている
・子供に心の安らぎを与えられない
・ほめることができない、いたわれない
・子供の話を聞かない、目を合わせられない
・子供が安心できるような家庭環境を作れない
・子供を安心させられる言葉がけや接し方が出来ない
・子供が「自分は親から愛されている」と実感できない
・子供が親に対して警戒心や不信感を持つような接し方を親がする
・「殺す」「死ね」といった言葉
・手を上げる、叩く、殴る、蹴る
・虐待(心理的、身体的、性的、育児放棄)
など。

愛着関係とは、
子供が安心できるような家庭環境、家族関係を作ること。
子供に安心を与えるような言葉がけ、接し方、様々な対応を心がけていくこと。
これです。

愛着関係の重要ポイントは次になります。

1-1) 守る
具体的には子供をストレスや外敵からきちんと守ってあげること。
衣食住を手抜き無く与えてあげること。
これらが、子供が健全に発達していくための必要条件になります。

1-2) 正しい愛情を正しく伝える
不登校のお子様の親御様、祖父母様は、愛情の正しい伝え方を知りません。間違った伝え方をしている方がほとんどです。
正しい愛情の伝え方とは、次のようなものです。

笑顔、スキンシップ、良い言葉(ほめる、認める、いたわる、ねぎらう、感謝する、あいさつする、直接愛情を伝える、かばう/助け船)

1-2-1) 笑顔
親御様、祖父母様の笑顔は、子供が生まれてから家庭環境で安心できるかどうかの、最低条件です。笑顔を見て育たない子供は、後に説明する様々な精神疾患の種を残すことになります。

1-2-2) スキンシップ
親が肌から良い刺激を与えることは、子供が健全に発達するために必須です。そして、子供が不安を感じたときにその不安を打ち消す、もっともよい手段です。

1-2-3) 良い言葉
a) ほめる
ほめることによって子供の自己信頼を高め、自我を正常に形成していきます。
ほめられたことのない子は自己信頼が低く、「自分というものがなんなのかよくわからない」といいます。

b) 認める
子供の考えや行動を認めていくことで、自己信頼が育ちます。

c) いたわる
子供が何かつらい状況である時に、追い立てたり励ましたり、意思の力で乗り越えさせようとするのではなく、いたわりの言葉をかけてあげることで、安心が与えられます。

d) ねぎらう
子供ががんばったときには、それを良くねぎらってあげます。これも子供に活力を与えます。

e) 感謝する
子供が家事などを手伝ってくれた時に、「やって当然」という言動をとったり、さらに粗探しをする親御様がいます。そうではなく、「ありがとう」を伝えることで、お子様に「あなたがちゃんと役に立ったんだよ」というメッセージを伝えます。

f) あいさつする
不登校の親御様で、あいさつする習慣が無い方は、実は多くいらっしゃいます。あいさつの習慣がないと、コミュニケーションもとても少なくなります。あいさつは家族の健全なコミュニケーションの第一歩です。

g) 直接愛情を伝える
我が子に、直接愛情を伝えたことが無い親御様もかなり多くいらっしゃいます。
「あなたを愛している、あなたは大切な、特別な存在だ」などと伝えることによって、「愛されてる」という実感を与え、自己信頼を育むことができます。

h) かばう、助け船を出す
我が子がピンチに陥っているときに、さらに突き落とすような振る舞いをする親御様が多くいます。たとえば我が子がいじめられているときに「おまえも悪い」「あなたにも原因があるんじゃないか」といった声をかけたことはありませんか。そうではなく、家族は助け合うものです。

こういった良い言葉がけ親御様。または祖父母様が心がけていくことで、子供は自分が愛されているという実感を持つことができます。

1-3) 親・養育者が子供にとって安心できる存在である
ここは大変重要です。
不登校のお子さんの家庭状況は、「夫婦関係が悪い」「DV、言葉の暴力がある」「夫婦喧嘩、離婚騒動などが見られる」「親と祖父母の関係が悪い」「祖父と祖母の関係が悪い」ことが大変多くあります。

これらのケースでは、親もしくは祖父母のどなたかが
・精神的に不安定である
・怒りやイライラを撒き散らしやすい
・グチや嫌み、文句や嘆きなど、常にマイナスの言葉を発している
・子供の前で平気で夫婦喧嘩や大人同士のいさかいを見せ、聞かせ、感じさせる
という傾向が見られました。

これらは「子供がまったく安心できない養育環境」と言えます。
子供が安心できない環境で養育を受けると、後に様々な精神疾患を引き起こします。

またはそれらの家庭環境では、親や祖父母の考え方が非常にかたくなで、ストレスを子供に与えるような生き方・考え方をなかなか手放さない方が多く見られます。
たとえば、拝金主義やアルコール依存、親が親の機能を果たしていない、祖父母が機能を果たしていない、なども子供に深刻な精神的ダメージを与えます。

1-4) 甘えやわがままを認める
子供が甘えやわがままを親に充分に受け入れてもらい、認めてもらうことは、子供が精神を健全に発達させる上で、必須です。幼少期から子供の甘えやわがままを認めていると、将来、自制心の無い、とんでもない大人になるのではないか?と危惧抱き、甘えやわがままを認めてこなかったという親御様がとても多いのですが、実際はまったくの逆です。幼少期に甘えやわがままを充分に認められなかったり、満たされなかった子供は後に精神的に大きな問題をあらわし、逆に自制心の無い大人になっていきます。

1-5) 子供が心を満たされるモノ、求めるモノを与える
甘えやわがままが代表的なものですが、その他、お子様個々にとって心が満たされるもの(親がそばにいて欲しい子、親に愛のある言葉を掛けてもらいたい子)が、欠けており、こういったものを求めている子がいます。これらが満たされないと、子供は強い不安を抱き、精神的に不安定な状態へと陥ります。

1-6) 支持と承認
よくやりがちな親の反応は「否定と反論」「疑問とアドバイス」です。
子供の意思や行動、考えを肯定的に承り、認め、支える、これが子供の自己信頼を高めていく上で最重要のポイントです。
よくありがちな間違いとしては、子供を正しい方向に導かなければと考え、様々な面で導こうとすることです。ところがこれはやってはいけないことです。子供の意思や行動、考えを支えるだけでいいのです。
それで自己信頼が充分に育っていきます。

1-7) 洞察
洞察とは、子供の気持ちや感情考えを読み取ってあげることです。あるいは子供が何かをしたら動機をちゃんと読んであげることです。これが非常に下手な親御様が多くいらっしゃいます。気持ちを読むのが下手、苦手、ここが上手くできていなければ、愛着関係全般(特に安心を与えるような対応や言葉がけ)ができなくなります。子供の気持ちを読み取ってあげて、それに寄り添うような形で対応してあげることがとても重要です。

1-8) 近接性
近接性とは、親が子供のそばにいてあげることです。
親が出張がちであったり、単身赴任を早くから行っていたり、あるいは仕事を夜遅くまでして、普段接する時間がほとんどない、など。
あるいは家にいるのに自分の部屋にこもって子供と接しようとしない、など。家事が忙しいと言って、子供と充分向き合わない、など。
これらがあると子供が安心できるような関わりができないということになります。

1-9) 一家団欒
夕食とその後は一家団欒の時間を持つ。親はそのときテレビ、新聞、スマホなどを見ない。

1-10) コミュニケーション
コミュニケーション(応答)は不登校のお子さんの親御様、祖父母様のほとんどが間違ったコミュニケーションをとっています。子供と話すときに親祖父母は次の七つの鉄則を守らなければなりません。

7つの鉄則 ・・・親は子供と話すとき、次の7つの鉄則を守る
・手を止め、体を子供に向け、顔を子供に向け、
・子供の目をしっかり見て、目線を合わせ
・やさしい声(穏やかな声、明るい声)で、
・すぐ返事する、即応答
・よく聞く、徹底的に聞き切る、「うんうん」とうなずく、
・共感してあげる、全肯定してあげる
・親は自分の言いたいことをゆっくり話す

これら7つには理論的な根拠があります。

・手を止め、体を子供に向け、顔を子供に向け、
・子供の目をしっかり見て、目線を合わせ
ができていないと、子供には対人恐怖と無気力が現れます。

・やさしい声(穏やかな声、明るい声)で、
・すぐ返事する、即応答
・親は自分の言いたいことをゆっくり話す
ができていないと、不登校に直結します。

・よく聞く、徹底的に聞き切る、「うんうん」とうなずく、
・共感してあげる、全肯定してあげる

ができていないと、子供にはうつ、何らかの恐怖症、慢性的な不安障害のいずれかが、ほぼ必ずと言っていいほど表れます。

1-11) 子供に警戒心や不信感を抱かせない
いきなり怒る
責め立てる
子供のせいにする
子供のいやがること、痛がること
子供の意に沿わないことを強制強要
これらを完全に止め、「子供は悪くないこと、今後一切しないこと」を約束すること。

以上が愛着関係の要点になります。

不登校のお子様の親、祖父母様にはこの中で大きくできていないもの、欠けたものが必ずあります。
これを、家族の愛着関係ができていないといいます。

愛着の問題による不登校事例1

GM君は男子高校生です。
お父さんは子育てにほとんど関心がなく、子供をほめたこともありません。お母さんは、発達障害を持って生まれた兄の養育にかかりきりで、優秀なGM君のことはほったらかし、こちらもほとんどほめたこともありません。
GM君はそれでも大きな問題がなく育ちましたが、高校でタチの悪い連中に目をつけられ、いじめを受けます。
そこから急激に体調を崩し、精神状態も悪化、みるみる不登校になりました。

愛着の問題による不登校事例2

N君は男子大学生です。
お父さんはなぜか兄弟の中で長男のN君だけに厳しく当たり、かなり差別を行い、露骨に厳しい養育を行います。
さらにお母さんは不安が強く、ギャップと先回りを兼ねた養育を行います。
この2人の感情の波に振り回されて育ったN君は地元の高校卒業後東京の大学に入学、半年後に「家に戻りたい」といいだし、親がなだめすかすも強引に実家に戻ってきて、そのまま引きこもりになりました。

愛着の問題による不登校事例3

Rさんは女子高校生です。
幼少期からお母さんの苛烈な言葉を浴び続け、次第に精神不安定に。
さらにお母さんの攻撃性から夫婦間がうまくいかなくなり、離婚。
そこからRさんの精神不安定は深刻化し、精神科に通院するまでに。
高校は合格したものの、入学式から数週間で「もう無理、これ以上がんばれない」と不登校になりました。

「条件付きの愛」

「無償の愛」
「無条件の愛」
「無制限の愛」
子供にはまずこれらが絶対的に必要です。
これらがないとそもそも正常な生存すら危うくなります。

しかし、
「○○したら△△してやる」
「勉強できないおまえはダメだ」
「親に従えないおまえはダメだ」
「こんなのもできないのは私の子じゃない!」
「ギブアンドテイクだろ?」
「これだけやってあげたんだから感謝しなさい」
「あたしはあんたにこんなに良くしてあげてるのに」
などの条件言葉をかけている親/祖父母様は多く、

「なぜ無条件なのか理解できない」
「無条件で何かを子供に与えるなんて理解できない」
「それらが重要なことは理解はできても、心が拒否する」
「それらが重要なことは理解はできても、口が拒否する、どうしても言えない」
といった親/祖父母様もまた、かなりいます。

この条件付きの愛は、子供の自己信頼を極端に低下させます。
条件付きの愛を与え続けることが、不登校の大きな要因ともなっています。

「共感欠如」

子供の気持ちに共感できていない、共感しているつもりでできてないと、子供に精神的問題や、行動の問題が現れます。
気づきにくいのですが、かなりの確率でこれが原因としてあります。「共感が理解できない」「共感しているつもりで、上すべり、上辺だけ」のご家庭が多くあります。

・子供の感情や動機に共感できない、尊重できない
・共感や尊重といった概念がまるで理解できない
・子供の気持ちを洞察することできない
・共感能力がない、尊重能力がない
・共感言葉が理解できない
・尊重と同意の区別がつかない(「おまえが『うん』と言ったんだからそれは同意したと見なす」)
・自分の感情のブレーキが利かない(自分にとって正しいことは相手がどう感じようが止めることができない)
など。

「弱さの否定」

子供は弱い存在ですし、弱さをさらけ出します。しかし、それを受け入れられない親/祖父母様はかなりいます。
・それを認めない、
・否定する、
・弱い存在でいることを受け入れることができない、
・「強くなれ」「早く成長しろ」
などのメッセージを与えると、大変歪んだ強迫観念を持つ子になります。
それが不登校の一因ともなります。

「問題行動への対応のまずさ」

子供が、たとえばぐずったり、すねていたり、いらだっていたり、癇癪を起こしたとき、その他何か問題行動を起こしたときに、傾聴的共感的な対応ができず、
・頭ごなしに怒る
・すべて否定
・子供の言葉に耳を貸さない
などの対応を取ると、大変歪んだ強迫観念を持つ子になります。
それが不登校の一因ともなります。

「泣くことへの対応のまずさ」

子供は泣きます。
泣くのが当然で、泣くことによって様々なメッセージを送ってきます。
しかし、子供が泣くことに上手く対応できない親/祖父母様は、これもまた多くいます。
子供が泣くとこんな対応を取ります。
・怒る「泣くなっ!!!」
・イライラ
・オロオロ(上手くあやすこともできない)
・逃げ出す
・一切相手しない
・「頼むから泣かないで!」と懇願
・いじめられて泣いて帰ってきたら「いじめられたらやり返せ!」
・「男の子なんだから泣かないの!」
・「そんなことで泣くな!」
すべて、子供には「弱さの否定」という、とても歪んだメッセージが伝わります。
このメッセージによって、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「学歴主義」

「勉強しないと将来ゴミ拾いの仕事だよ」
「学歴がないと土方の仕事しかないよ」
こんな言葉を子供にかけていた、と言う親/祖父母様は多いものです。

これは、
「高学歴→高収入/高社会的地位→人から見上げられる」
の裏返しで、
「低学歴→低収入/低社会的地位→人から見下される」
という、歪んだ恐怖の裏返しであることがほとんどです。

このメッセージによって、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「家族間の気遣いやいたわりのなさ」

表題そのままです。
子供に対してのみならず、大人同士でも気遣いやいたわりのない家庭がかなりあり、それは上述の
「弱さの否定」
として子供に伝わり、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「勝つか負けるか」

「いいか、世の中は勝つか負けるかだ」
「○○だと負け組」
こういう言葉を幼少期から子供に吹き込み叩き込み続けた、という父親が結構います。
これももちろん子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「バカにされるな」

「バカにされるな、見下されるな、強くなれ」
こういう言葉を幼少期から子供に吹き込み叩き込み続けた、という親/祖父母様が結構います。
これももちろん「弱さの否定」であり、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「威圧的高圧的」

表題そのままです。
これは上述の
「弱さの否定」
として子供に伝わり、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「おまえが悪い」

例えば子供が何か痛い思いをした、などの状況に、共感せず
「そんなの自己責任だろ」
「おまえのミスだろ」
「おまえが悪いんじゃないか」
などの言葉を浴びせると、上述の
「弱さの否定」
として子供に伝わり、子供は大変歪んだ強迫観念を持つようになります。
それが不登校の一因ともなります。

「おまえは必要ない」

「おまえはいらない」
「おまえなんかおらんでええ」
「出て行け!」
「こんな子はウチに必要ない」
こういった言葉は、強烈に自己信頼を下げ、引きこもりと対人恐怖を生む大きな原因になります。

「死んでしまえ」

「死ねるものなら死になさい」
「死ね」
「死んでしまえ」
こういった言葉は、強烈に自己信頼を下げ、引きこもりと対人恐怖を生む大きな原因になります。

「強迫観念を植え付ける言葉」

お子さまが幼少期、とてもまじめで考えが頑なだった場合、次の原因が多くありました。

・「○○しなきゃいけない」という強迫観念を植え付ける言葉
「○○しなきゃいけない」
「なんで○○しないんだ」

・「○○できて当然、できないのはおかしい」という強迫観念を植え付ける言葉
「人として○○」
「○○できて当然」
「そんなのは常識」
「○○するのが普通」
「こんなのは当たり前」
「○○できないのはおかしい」
「どうしてそんなこともできないの?」
「その程度の勉強では、○○大学どまりだ」
「自分の周りにそんな勉強の仕方で成績の良かった奴はいない」
「学校行って、勉強して、塾も行くのが当たり前、どうして当たり前のことができないの?」

・「世間と社会は厳しい、おまえは通用しない」という強迫観念を植え付ける言葉
「世間なめんなよ」
「世の中は甘くない」
「世間では許されない」
「社会へ出たら通用しない」
「それじゃ生きていけないぞ」

・巧妙に罪悪感を植え付ける言葉
「親に恥かかせるな」
「ママが恥かくからね」
「ママがかわいそうと思わない?」
「あなたが悪いとママのせいになるんだよ」
「お母さん、あんたのことでホント恥ずかしかったわ」
「あなたの行儀が悪いとママの育て方が悪いって言われるでしょ」

・「今のままの自分ではいけないんだ」という強迫観念を植え付ける言葉
「このままじゃおまえはダメになる」
「今のうちにしつけとかないと将来この子が困るよ」
「家族だから許されるけど、家族じゃなかったら許されないよ」

・「世の中は危険と恐怖に満ちている」という強迫観念を植え付ける言葉
「人間は一人で生きていくんだぞ、友達なんかいらないんだ」
「いいか、一歩外に出れば敵だらけだ、誰も信用できないんだぞ」
「いいか、一度でも間違いを犯したら人生はダメになるんだぞ、わかったな!」

・回避性につながる強迫観念を植え付ける言葉
「ガマンしなさい」
「ワガママ言うな!」
「オレを怒らせるな!」
「人に迷惑をかけるな」
「ママを困らせちゃダメ」
「おばあちゃんを困らせないで」
「そんなことしたら迷惑でしょ」
など。

まだまだ他にもあると思います。
このような言葉と論理で、幼少期から子供に強迫観念を植え付けていきます。これがジワジワと子供の首を絞めていきます。

「マイナス言葉」

こういった言葉は、社交不安障害を直接引き起こす原因になります。
親御様はこの言葉がクセとなり、無意識のうちに言っているケースが良くあります。

「早くしなさい!」
「ガマンしなさい」
「○○しちゃダメ!」
「どうして○○しないの!」
「勉強しないと将来困るよ」
「早くしないと遅刻するよ!」
「○○したらこれ買ってあげる」
「ほら、言うとおりしないからこうなったんだ」
「いや、でも、けど、だって、てゆっかー」(否定や反論を表す)

・子供に命令/指示/指図/強制/強要/ガマン/抑圧/管理/制限/禁止をさせることが多い
・人と比べる
・子供を追い立てる
・否定と反論が多い
・寄り添う言葉が出ない
・追い詰める、問い詰める
・共感や肯定言葉が使えない
・子供の自由意志を尊重しない
・子供をコントロールしようとする、
・グチ、悪口、文句、ため息、嘆き、ぼやき、舌打ち、皮肉、イヤミ、怒る、怒鳴る、マイナスの口癖
など。

マイナス言葉に端を発する引きこもり事例

Oさんは女子中学生です。
Oさんはおっとりタイプですが、幼少期からセカセカタイプのお母さんに「早くしなさい」「急いで」の言葉をずっとかけられ、常に急がされていました。
中学に入り、友達との些細なトラブルで不登校に。そのまま急速に引きこもりへと変わっていきました。

「アスペルガー症候群」

親・祖父母様にまれに見つかります。特徴は、やはり共感能力が低いこと、人の気持ちを読んだり空気を読むのがとても苦手であることです。

・共感能力がかなり低く、子供の感情や気持ち、心のあや、行動の裏、などを読むことがとても苦手
・突然「一体この人何を言い出すの?」と周りが戸惑うような(的外れな)ことを言う
・子供の気持ちを逆なですることを全く悪気無く言う
など。

「先回りとお膳立て」

先回りとお膳立てとは、従来よく言われている「過保護過干渉」とほぼ同じです。
こういった親と祖父母の育て方は、社交不安障害と回避性パーソナリティー障害を直接引き起こす原因になります。

先回りとお膳立ては子供に経験をさせない、失敗させないことから、お子様自身で思考する力を奪うため、子供をつぶす非常に危険な養育方法です。

・管理する
・口出ししすぎる
・自分で考えさせず教え続ける
・自分で考えさせずアドバイスを続ける
・子供を誘導し動かそうとする
・最短距離を走らせようとする
・レールを敷く(その上を走らせようとする)

・転ばぬ先の杖を与え、経験や失敗を奪ってしまう
・不安と危険を先取りし、不安や危険の芽を周囲から摘み取ってしまう
・子供が自分でできるであろう準備を親がしてあげる
・大人の目で見て役に立たないことをやらせない
など。

先回りとお膳立てに端を発する不登校事例

Y君は男子中学生です。
Y君の親はある企業を経営しており、跡継ぎとして大きな期待をかけられ、お受験のために小学校入学前までに、なんと9つもの塾に通わされました。右脳開発、英語、体操教室、etc…
そしてY君はロボットに。非常に依存性が強く、遊びは誘い待ち、自発性や創造性を失っていきました。
そして小学校で、気の強い子から素っ気ない態度を取られたことで一気に精神不安定に。中学では親と祖父母から「あなたは○○高校と△△大学に行くのよ」と要求され続け、さらにダメ押しのいじめを受け、不登校になりました。

先回りとお膳立てに端を発する引きこもり事例

F君は男子高校生です。
F君と兄妹は祖母とお母さんから徹底的な先回りとお膳立て養育を受け続けました。
お父さんはその養育を見て一切口出しせず。
結果、全員幼稚園の時点で場面緘黙症(人前でしゃべることができない)に。
その原因に気づかず先回り養育を続け、加えて不安と危険の先取りで、子供の夢まで潰します。
そしてF君は高校に入ってから引きこもりに。

「強制」

以下を強制されるほど、子供は何もかもやる気を失い、壊れていきます。

・幼児期からの多数の習いもの、塾、幼児教育、右脳教育の強制
・お受験用の塾の強制
・塾の強制
・勉強の強制
・お受験の強制
・小学校受験の強制
・中学校受験の強制
など。

「支配・管理・制限・禁止・推奨」

支配は、最も危険な子育てと言えます。
なぜかというと、親に心や考えを支配された子が、のちに精神病(特に重度の統合失調症、躁うつ病、解離性障害)を発症したケースに、私は何件も関わってきたからです。

・子供のすべてを親の思い通りに支配する
・時間、習い事、生活全般にわたる管理と支配
・考え方と感情を支配する
・心を支配する
・親に合わせることを強要する
・親の考える「これが子供にとって良いこと」を推奨する(子供は逆らえないので実質的に強制として作用する)
など。

強制と管理に端を発する不登校事例

Uさんは女子中学生です。
幼少期(幼稚園)から、お母さんに勉強を監視されていました。毎晩お母さんが部屋に来て勉強を監視し、やらないと怒られるのです。お父さんはといえば、仕事で問題があり、家庭にはいないも同然。
そういった時代が続き、さらに当人が望んでもいない名門私立中学を受験、入学させられ、そこでとても性格のねじくれたクラスメートからトラウマを受け、一気に不登校になりました。

「負荷のかけ過ぎ・期待のかけ過ぎ・長期にわたる負荷と期待」

精神的な疲弊に気づかず、いたわりもねぎらいも与えず、全力疾走をさせすぎます。
心理学的メカニズムによって社交不安障害の原因になります。

「まだまだ」
「すべてに秀でなさい」
「そのくらいできて当然」
「おまえの力はこんなもんか!」
「もっとがんばれ!もっとがんばれ!!もっとがんばれ!!!」

・勉強、塾、部活、スポーツ、習い事、その他様々なことに関して負荷をかけ続ける、過大な期待を寄せる
・それらによる精神的疲弊に気づかない
・それらに対する充分なねぎらいやいたわり、心のパワーの補充を行わない
など。

「執拗なしつけ癖」

95%の不登校の家庭では、異常に厳しいしつけ、執拗なしつけが行われていました。
これは、愛着関係を壊し、不登校の原因となります。

・勉強や宿題の厳しいしつけ、管理
・ゲームなどに対する厳しいしつけ、ゲーム時間の管理
・食事作法、生活習慣などの厳しいしつけ
・時間を守らせようとするしつけ
・約束を履行させようとする厳しいしつけ
など。

「モラルハラスメント、パワーハラスメント」

隠れた不登校の原因です。
最大の特徴は、これをやる親・祖父母様は、巧妙に論点をすり替えたり、責任転嫁したり、子供に罪悪感を植え付ける、そういう天才的な言葉や話法を使えるということです。
共感に欠け、話が通じません。いつも悪いのは相手で、自分は悪くありません。
話が通じない上に共感がなく、罪悪感を植え付けられるので、親子の愛着関係を壊し、子供の自己信頼を下げ、不登校に至ります。

「言い訳するな!」
「なぜやらないんだ」
「なぜおまえはこうしないんだ」
「こうなったのはおまえのせいだ」
「どうしてもっとこうしないんだ」
「どうしてそんなこともわからないんだ」
「あのときやるって言ったじゃないか!」
「○○するのは人として当たり前のことだぞ」
「パパが怒っているのはおまえが悪いからだ」
「あなたのためを思って言ってやってるのよ?」
「こっちが正しい、それを選ばないおまえが間違っている」
「いいか?このままだとおまえはこうなってこんなダメな人間になるぞ?そうはなりたくないだろ?」
「おまえはこの状況に罪の意識を感じないのか?悪いと思わないのか?何とかがんばろうとは思わないのか?」

・責任転嫁する
・とても巧妙に論点をすり替える
・執拗でしつこい、何度でも繰り返す
・子供に罪悪感を植え付ける
・子供を自分に従わせる、同意させる天才
・子供が「うん」と言わざるをえない状況に追い込む
・恐ろしいほど非道な論理で子供に罪をなすりつけ、自分は逃げる
・子供が自分の非を認めざるを得ない論理を構築する天才的能力をもつ
・話が通じない
・「オレは悪くない」
・自分に都合の悪いことからは逃げる、論点をすり替える
・悪いのは相手で自分はそれを正すために叱ってやっている
・「いろいろ注意したこともあるが、自分ではそういったことには気をつけて子供に接してきたつもり」という
・共感能力が欠如している
・感情のブレーキが利かない(親にとって正しいことは子供がどう感じようが止めることができない)
・子供の心を傷つけることに良心の呵責を感じない、「叩く」「蹴る」「小突く」「相手が痛がることをする」(軽度の暴力が楽しい)
など。

父親だけのように見えますが、母親でもこういうタイプはいます。
不登校の解決が遅々として進まない原因の、隠れた大きな理由になっているかもしれません(大体密室で行われるか、親自身自覚がないので、なかなかハッキリしないため)。

「親、祖父母の何気ない言葉」

「都会はこわい」
「誰も信用できない」
「犯罪者は社会のクズだ」
「あんたは橋の下で拾ってきた子」
「あんたのことで先生に呼び出されて、お母さん本当に恥ずかしかったわ」
など。

こういった言葉を子供はちゃんと記憶していて、のちに自己信頼を下げたり、回避性を生じたり、精神をアンバランスにします。

「小馬鹿にする言葉、見下す言葉」

「へたれ」
「ダメなやつ」
「クズ」
「あほ」
「バカ」
「まぬけ」
「へちょすけ」
「そんなこともできないの?」
「こんな問題もわからないのか?」

すべて子供の心に傷を残し、自己信頼を下げます。

「マイナス信念」

・父母の家系に伝わる「歪んだ信念、価値観、思想、哲学、それらから生じる行動様式」
・父母自身が人生で受けてきた「トラウマ、コンプレックス、悩み、ストレス、苦しみ」

これらは形もなく物質でもないが、世代を超えて伝わります。
これらの苦しみが変化したものがマイナス信念です。

自分では自覚していない親・祖父母様も多いですが、親・祖父母様の言動から、容易に解明できます。
私は従来これを「ミーム」と呼んでいましたが、名称を変更します。

・社会で自立させることが子育ての目的
・ちゃんとしつけしなければ
・子供を親の言うことを聞く『良い子』に育てたい
・子供を(親が考える)正しい方向に導かなければならない
・競争原理を子育てに持ち込む
・良い点とって当たり前
・勉強できないやつはダメなんだ
・成績学歴収入至上主義
・親が考える良い子に育てる
・周囲の目に恥ずかしくないよう、人に笑われないよう、迷惑をかけないよう育てなければならない
・子供の将来のために今厳しくしておかなければ、我慢を憶えさせなければ
・しつけなら怒鳴ってもいい、叩いてもいい、追い出してもいい
・子供が家でダラダラゴロゴロしているのは許せない
・ちゃんとしっかりさせたい
・いつも何かにつけ指示指図しなければ気が済まない
・父親は養育に関わらないほうがいい
・親のコンプレックスを子供に晴らさせようとする
・子供は厳しく育てなければならない
・親(自分)の言うことは正しく、子供の気持ちを考える必要はない
・子供は殴ってもいい
・子供に怒鳴ってもいい
・体罰は構わない、イイことだ、当然だ
・子供を見ているとイライラしてくる
・子供がうっとうしい
・子供が泣くとイライラする
・子供を無視しても構わない
・拒否拒絶してもいい
・非難してもいい
・まず子供の言うことは否定する
・子供にベタベタされるのが好きじゃない
・腹が立つことがあったら何でもストレートに言っていい
・腹が立つことがあれば殴ればいい、話し合うことなんて考えられない
・子供は常に頑張らねばならない
・子供が何かできなければ怒るべし
・しつけなら怒鳴ってもいい、叩いてもいい
・言うことを聞かないなら家から追い出す
・子供が家でダラダラゴロゴロしているのは許せない
・子供の欠点はまず否定して叱って正すべし
・いつもちゃんとしっかりさせたい
・自分に理解できない行動は全て甘えやわがままだ
・男の子と女の子で扱いは差別してもいい
・上の子と下の子で扱いは差別してもいい
・父親は養育に関わらないほうがいい
・子供が苦しんでいてもどう関わって良いかわからない、いたわることもできない
・女の子は粗雑に扱っていい
・子供には「転ばぬ先の杖」を与えて、失敗させないよう育てないといけない
・親として常に正しいことを子供に伝えなければならない
・親が正しいと思ったらそれは子供にとっても正しいんだ
・子供が自力で考える前に先に答えを教えるべき
・親がどれだけ子供を心配しているかを伝えなければならない
・子供は親の期待に応えなければならない
・経済的な安定を考えると子供の夢なんて我慢させてもいい
・自分が間違っているはずがない、自分がいつも正しい、子供が間違っている
・将来のことを考えると今厳しくしておかなければならない
・周囲の目に恥ずかしくないよう育てなければならない
・人に笑われないような人間にならないといけない
・常に能力を伸ばすように指導しなければならない
・常にチャレンジさせたい
・我慢させるのはイイことである
・今のうちから厳しく育てなければならない
・今のうちから我慢させることを憶えさせなければならない
・規律を常に守らせるのはイイことである
・親の考えに沿わないのは許せない
・子供は親の期待に応えなければならない
・何かにつけ指示指図しなければ気が済まない
・子供が自分の意に沿うよう管理しなければならない
・将来に向けて全て完璧にできるよう管理しなければならない
・親の目の届くところで管理したい
・子供は放っておいてもいい
・手のかからない子なので手をかけなくてもいい
・優秀なのでほめなくてもいい
・優秀なので増長しないよう抑えつけてもいい
・自分でちゃんとやれる子なのでコミュニケーションもいらない
・夫婦ゲンカを子供に見せてもいい
・家庭内不和があっても子供はちゃんとやっていける
・祖父母の言いなりになって子供を育てている
など。

親・祖父母様自身がこのマイナス信念から解放されることは、不登校解決の第一歩と呼べるほど重要です。

「機能不全家族」

機能不全家族とは、「親が親としての正常な機能を果たしていない」という意味の、心理学用語です。

不登校の根本原因をたどっていくと、たとえば
「母方の祖父のアルコール依存が真の原因だった」
「父方の祖母の拝金主義が真の原因だった」
ということがあります。

・拝金主義
・アルコール依存/ギャンブル依存などの依存症
・家庭崩壊
・何らかの精神疾患や病弱さ、愛着障害やアダルトチルドレン問題がある
・親が感情のブレーキが利かない(親にとって正しいことは子供がどう感じようが止めることができない)
・親子の役割が逆転、子供が親の感情の面倒を見ている
など。

アルコール依存についてはアダルトチルドレンでよく知られていますが、拝金主義についてはほとんど知られていません。

アルコール依存の親に育てられた人は、感情のコントロール(ブレーキ)が利きません。特に怒りやイライラを抑えることができなくなり、それを我が子にぶつけます。
それが愛着関係を壊し、不登校を引き起こします。酔った親に暴言を浴びせられ、不登校になった子もいます。

拝金主義の親に育てられた人は、モラルハラスメントを起こします。自分が正しく、家族の話に聞く耳を持ちません。人の気持ちよりお金、経済、節約、貯金が大事だと教え込まれているからです。

家庭崩壊や精神疾患なども、愛着関係を壊すか、回避性を生むため、不登校の原因になります。

「親子逆転」

・親/祖父母様が、精神的に未熟
・親/祖父母様が子供に感情をぶつけ、子供がその感情の面倒を見ている
・親/祖父母様が子供に感情をぶつけ、子供がそれを受け止める役になっている

こういった育てられ方をすると、親子の真の役割が逆転します。
親が子供の感情を受け止めることが正しいのですが、逆になるのです。

私の目にはまるでお子様の方が親に見えます。

つまりお子様は、健全な子供時代を過ごせず、子供としてちゃんと育てられず、精神的に健全に発育できないという、非常に高いリスクを抱えることになります。

リスクとは、愛着障害を引き起こすか、アダルトチルドレンになるリスクです。

「アルコール依存」

不登校の根本原因をたどっていくと、たとえば
「母方の祖父のアルコール依存が真の原因だった」
ということがあります。

アルコール依存についてはアダルトチルドレンでよく知られています。
アダルトチルドレンとは、そもそも「アルコール依存の親に育てられた人が、精神的な問題を多々抱えて苦しむ」という問題に対してつけられた名称です。

アルコール依存の親に育てられた人は、感情のコントロール(ブレーキ)が利きません。特に怒りやイライラを抑えることができなくなり、それを我が子にぶつけます。

それが愛着関係を壊し、不登校を引き起こします。

つまり祖父母がアルコール依存であると、その孫は不登校になりやすいのです。

酔った親に暴言を浴びせられ、不登校になった子もいます。
(耳を疑うような暴言です。子供は深く傷ついていましたが、当の親は泥酔して全く記憶がないのだから始末に負えません)

「拝金主義」

不登校の根本原因をたどっていくと、たとえば
「父方の祖母の拝金主義が真の原因だった」
ということがあります。

お父様が育った実家が、拝金主義、つまり
「ドケチ」
「異常なケチ」
「異常なほどカネにこだわる」
「歪んだ金銭感覚を持っている」
「超節約主義」
「経済至上主義」
「経済効率至上主義」

他に
「口を開けば金の話」
「何の話をしていても、最後はカネの話になる」
だったのです。

すると、その家庭で育ったお父様は
「自分自身の良くない点」
「自分の親の良くない点」
が全く認識できない、
省みることができない
自分の何が良くないのかがさっぱりわからない
というタイプになりやすいのです。

さらに悪いことに、拝金主義の親に育てられた人は、モラルハラスメントを起こします。
自分が正しく、家族の話に聞く耳を持ちません。

これが子供との愛着関係を壊し、不登校を引き起こします。

「損得勘定」

「拝金主義」の源の一つが、損得勘定にあります。

「今やっといた方が得だし、ラクだろ?」
「学校へ行ったほうがオマエのためだぞ」
「学費いくら払っていると思っているんだ」
「塾に行かせるのにいくらかかってると思っているんだ、行かないなら金のムダだからやめちまえ」

これらのセリフ、生み出す根本的な信念は「損か得か」です。

「○○やらなきゃ損する」
「○○したら損だ」
「○○しといた方が得」

こういった言葉や、損得に基づく考えが、親祖父母様に多いと、

「損」=「ムダ」
なので、
「そんなことやったってムダだ」
になります。

さらに
「ムダ」=「無意味」
なので、
「そんなことやったって意味がない」
になります。

この言葉と考えが子供に伝染します。

すると
「学校行ったってムダ」
「あんな授業出たって意味がない」
になります。

お子さまにも「ムダ」「意味がない」というセリフが多くなります。

「時間超効率主義」

損得勘定の悪しき副産物の一つが、「超効率主義」です。
効率の良いほうが、ムダが無く損をせず、得だからです。

時間のムダがないからです。

「時間をムダづかいするな」
「勉強はこうした方が早いしムダじゃない」
「そんなやり方ではいい大学には行けない」
「そんなことしたってムダ、効率上がらないじゃない」

「早くしなさい」
「のろま、グズ」
「要領悪い」
「要領良くしろ」

「まどろっこしいなあ」
「要するに何なんだ?」
「結論から先に言え」

これが子供の心に負担をかけ、圧迫させ、精神疾患、特に社交不安障害を引き起こしやすくなります。

「ゼロ100言葉」

「やりたいって言ったんだから筋を通しなさい。中途半端は認めない」
「遊ぶ時は思いっきり遊ぶ、勉強するときは集中して勉強。メリハリをつけよう」
「今日、家庭教師の先生来る日だよ、休むの?やるの?どっちなの?もう先生来ちゃうよ?早く決めてよ」
「宿題やったの?やってないの?どうするん?これやらんともう時間になるよ。やるんなら早よしようや」
「ご飯食べるんか食べんのか、どっちかにせえ。食いたいもんがありゃ言え。言わにゃ食べささん」
「早よ起きんとお母さんが遅刻になるんよ。早く寝んけん、起きれんのでしょうが。行かんのなら休もうか?」

・あいまいなのはダメ!
・中途半端、グレーゾーンは認めない!
・行くのか行かないのかハッキリしろ!
・やるのかやらないのかハッキリしろ!
・続けるのかやめるのか、どっちなんだ!
・どっちにするのかハッキリしろ!やるんなら早くやれ!

など。

こういった言葉の根底にあるのは、
「ダラダラするな」
「ゼロか100か、どっちかしかダメ」
「中途半端、グレーゾーンは良くない」
という考え方ですが、

こういう「一見かっこいい言葉」を積み重ねると、子供は常に時間に追い立てられ、時間に対して強い強迫観念を抱きます。

なぜかというと、こういった言葉が求めていることは結局「やれ」ということで、それは子供に負のメッセージとしてちゃんと伝わるからです。
つまり、子供にとっては「やらない」「50」(ゼロと100の中間)という選択肢は奪われているのです。

そのため、学校の7時間授業などの過密スケジュールに対して、強いストレスを感じるようになり、休み始めるのです。

「人格障害、精神疾患」

親か祖父母様にこれらの方がいらっしゃると、愛着関係を壊すか、回避性を生むため、不登校の原因になります。

・高い精神攻撃性
・自己愛性人格障害
・統合失調症の妄想
・躁うつ病などの症状で家族子供を苦しめる
・家庭が自分の思い通りにならないと不機嫌になる、攻撃する、暴れる
など。

「胎児期ストレス」

お子さまが胎児期において、母体が受けた次のようなストレスは、聴覚か、胎盤からストレスホルモン物質を通じて、胎児に伝わります。

・嫁姑関係のストレス
・育った家と嫁ぎ先の家風のあまりのギャップ
・ご主人の変貌
・ご主人の心理的暴力、身体的暴力
・夫婦不仲、夫婦ゲンカ
・言い争い
・仕事などの精神的肉体的ストレス
・流産の危機・死産の恐れ
など。
これらストレスを胎児期に受けると、生まれてくる子に次の2つのいずれかの傾向が見られます。
・神経過敏、感覚鋭敏
・発達障害的な傾向

これらが子供の養育を困難にするか、愛着障害を生む素となり、後の社交不安障害の遠因となります。

神経過敏とは、たとえば乳児期にわずかな物音で目を覚まし数時間泣き続ける、などを指します。
感覚鋭敏とは、たとえば(信じがたいかもしれないが)犬並みの嗅覚をもっている、昔の経験のあらゆる五感の記憶を思い出せる、などを指します。
発達障害的な傾向とは、少し常軌を逸した行動を取る、言い方は悪いがねじが外れたような行動を取ることなどを指します。

胎児期のストレスに端を発する不登校事例

Hさんは女子中学生です。
Hさんの父親は結婚した途端豹変、家に金を入れずお母さんを家に閉じ込め、自分は外で遊び歩くようになりました。
そんな中で生まれたHさんは、驚くほど感覚が鋭敏で神経が過敏な子。本当に犬並みの嗅覚をもち(当人曰く「臭いで人を識別できる」)、さらには触覚の記憶を多種多様に保持します。
そして母親を苦しめる父親と父親の家系の人間を嫌悪、それに関する記憶をこれまた驚くほど鮮明に保存し、それが父親の養育と相まって愛着障害を起こすように。
中学に入って、ほんのちょっとした人間関係のトラブルで不登校になりました。

 

以上が、現在私が解明した根本原因です。これらによって、お子様には以下の苦しみが生まれやすくなります。

2. 子供の苦しみの本質
自己肯定感の低下

自分に対する自信、自己肯定感の低下です。
自己信頼とも言います。
・自分に自信がない
・自己否定や劣等感が強い
・悲観的
・「恥ずかしい」
・短所にばかり目を向ける
・「自分はどうせ何やってもダメなんだ」
・他人からのストレスを受け流せない
など。

マイナス思考

「勉強しても良い点とれなかったら・・・」
「授業に出て、先生に指されて答えられなかったら・・・」
「人に話しかけても、イヤな顔をされたらどうしよう・・・」
「外出して誰かに話しかけられて、イヤなことを言われたらどうしよう・・・」
など。

こういったマイナス思考が、不登校のお子さまの頭の中をすみずみまで支配しており、勉強に取り組んだり、行動に取りかかることを妨げています。

強迫観念

強迫観念とは、『強いこだわり』や『自分ルール』です。
様々な『完璧主義』でもあります。

強い焦りや不安を伴い、見えない鎖となって子供を徐々に縛り上げ、いずれ動けなくさせます。

「○○しなきゃいけない」
「こうでなければならない」
「○○してはいけない」
「こんなのはダメなんだ」
「テストは良い点でなければならない」
「勉強ちゃんとしなきゃいけない」
「宿題は全部終わらせなきゃいけない」
「期待には応えなきゃいけない」
など。

不安と不信

他人に安心を感じられない
他人を信用できない
この世界に存在する様々な物事に安心できなくなる(特に人や集団に対して)
など。

対人恐怖

自分にとって安心できる人以外を恐れる、緊張する、
その人と会うことを避ける、
クラスの友達が尋ねてきてくれても本当に安心できる子以外は会わない、
学校の先生が来ても会おうとしない、
外出できなくなる、
外出できても非常に他人の目を気にしている、
外出できるけれども知り合いがいる可能性のあるところには行けない、
など。

神経質、神経過敏

・少しの物音におびえる
・暗闇を怖がる
・大きな物音をうるさがる
・キレやすい
・潔癖症
・こだわりが強い
など。

特に幼少期の心の傷、心に刺さったままのトゲ、苦しみ

「おまえは悪い子だ」
「本当にダメな子」
「どうしようもないやつだ」
「自分は悪くないのに自分のせいにされた」
「自分は親を苦しめる悪い子」
など。

これらが子供の苦しみの本質です。ここに次のような引き金が引かれます。

3. 引き金
学校のいじめ、トラウマ、ストレス(第一原因)

第一原因については先述の通りです。
親の問題によって精神的にもろい状態になった子は、いじめを行うような生徒、教師の標的になりやすい傾向があります。
そこで実際にトラウマを与えられることによって、自己肯定感が極端に低下し、不登校になります。

ギャップ

例えば、
・クラスメートは片手間に勉強して平均80点。自分は毎日コツコツ勉強してきて平均60点。ものすごくショック。なんでこうなるんだ?
・クラスメートは将来の夢をしっかり持っており、勉強する意味を理解し、前向きに生きている。それに比べて自分は親に言われるがままに勉強してきただけ。何のために勉強してるのか、何のために生きているのかもわからない。自分てなんてダメな人間なんだろう。
・クラスメートに文化祭に積極的に取り組むように呼びかけたけど、みんな冷めている。クラス一体になって欲しかったのに。真剣なのはオレだけ。

愛着不足などにより根幹が弱い(適応しにくい)子が、学校で自分と周囲との間に「何らかの隔たりやズレ、ギャップ」を感じると、それがショックになり適応できずそのギャップを乗り越えることができず、社交不安障害を起こします(精神が一気に崩れます)。

ギャップが決定打となった不登校事例

T君は男子高校生です。
家庭は両親の離婚と蒸発で崩壊。まともな愛着をもらえないまま親戚に育てられますが、T君は生真面目で融通の利かない、遊びのない性格に育ちます。
そして入学した高校で、スポーツ推薦で入った(自分よりとても勉強しているとは思えない)クラスメートの、最初の実力テスト結果が、普段からまじめに勉強している自分の結果を遙かに上回っていたことに強いショックを受け、一気に精神が崩れ不登校になりました。

強迫観念

例えば、
・膨大な量の夏休みの宿題が終わらなかった。だから学校へは行かない。行けない。なぜなら、宿題は完璧に終わらせなければならないから。
・朝徐々に起きることができなくなっていた。ある日から朝目覚められなくなった。だからもう学校には行かない。なぜなら、遅刻なんて許せない、行くなら朝からきっちり行かなければならないから。

強迫観念とは、一種の完璧主義です。
強迫観念を強く植え付けられている子は、その完璧主義を全うすることができなくなったときに、不登校になります。学校は、自分の完璧主義を全うできず、自己肯定感の低さを思い知らされる場所になるからです。

失敗

特に、強迫観念や回避性を持っている子が、人前で目立つ失敗(例えばスピーチなど)をすると、一気に社交不安障害が現れ、不登校になります。

親の心ない一言

例えば、
・「勉強を怠けるのはクズだ、おまえはクズだ」
・「何で他の子がちゃんとできることがおまえはできないの?」

こういった一言を浴びせられ、糸が切れるように崩れて、不登校となるケースがあります。
他に親の余計な一言で子供がブチキレて大暴れ、翌日から不登校になるケースなども。

集団不適応

愛着の問題や回避性の問題によって、元々集団が苦手だった子が、学年が変わりクラスの人数が増えたことによって、「この人数ではもう無理」と不登校になったケースがあります。

居づらい、居場所がない

例えば、
・クラスの中でしゃべれる人がいない。
・クラスがうるさい。授業中もうるさい。
・クラスの○○なところがなんとなくイヤだ。
・やたらと明るくにぎやかな学校の雰囲気についていけない。
・とても厳しく軍隊チックな学校の雰囲気についていけない。

集団不適応と似ていますが、第一原因とは異なり、自分が勝手に感じたストレスによって、徐々に精神的に崩れ、不登校となるケースがあります。

なお、引き金は特にないケースももちろんあります。

これらの引き金によって「不登校」が現れます。
不登校を科学的に説明すると、症状レベルでは次のようなものが現れやすくなります。

4. 子供に現れる精神疾患

ここに書いた症状や問題の多くは、従来は「先天的な問題、生まれつきの性格」などと考えられてきましたが、実は全く違います。
特に人見知りや緊張症、自己主張しない、緘黙症などは先天的であると、誤解されてきました。

実は家庭環境や親・祖父母様が生み出した、後天的な問題であると私は考えています。

子供に現れる症状や問題を、精神医学的に見ると、次のように説明できます。

愛着障害

特徴は次の通りです。

・他人を警戒する。
・他人を危険と見なす。
・他人を信じられなくなる。人間不信。
・他人に安全安心を感じられなくなる。
・対人恐怖や対人不安、対人緊張。

・幼少期の人見知り、緊張症。
・緘黙症。人前で話せない。
・母親との分離不安。

など。

他者との愛着関係を築くのが難しくなります(つまり、他人に安心を感じられない、ということ)。そのため、他人の集まりである学校や教室に行くことができません。
不登校の根本はここにあります。

人見知りや緊張症、自己主張しない、緘黙症などは「先天的な問題、生まれつきの性格」などと考えられてきましたが、実は全く違います。後天的な家庭環境、親子関係から生まれた問題です。

適応障害

特徴は次の通りです。

・学校や教室という集団生活の場に適応できなくなる。
・無理に適応しようとすると、激しい身体症状か精神症状が起きる。
・大人がこれにかかると、会社に適応できず出社拒否となり、会社に行けなくなる。

など。

その名の通り、「学校や会社などに適応することが難しい」という症状を持つことが特徴です。

社交不安障害

特徴は次の通りです。

・他人の目を極端に気にする、恐れる。
・対人恐怖や対人不安、対人緊張。
・そのため社会や集団、家族以外の他人と、交わることも関わることも、強い不安や緊張、恐れによって、できなくなる。
・外出が困難となり、引きこもりになりやすい。

など。

その名の通り、「社会と交わることに強い不安をおぼえる」ことが特徴です。
引きこもりは、社交不安障害の状態とほぼ一致します。

回避性パーソナリティー障害

特徴は次の通りです。

・他人との衝突を避ける、ケンカできない。
・自己主張できない、他人にNOと言えない、イヤだと言えない。
・人から拒否拒絶されることを恐れる。
・他人同士の衝突を見るのも聞くのもいやがる。

・人の顔色を常にうかがう、人に合わせる。
・人に迷惑をかけられない、迷惑をかけることをいやがる。
・人を怒らせないようにする、波風立てられない。
・揉め事をとてもいやがる。

・決断できない、決められない、選べない。
・失敗を避けようとする。
・ある種の完璧主義を多々持っている。
たとえば、宿題を完璧に終わらせる、旅行のスケジュールを分刻みで立てる、スピーチ原稿を完全暗記して失敗しないようにする、など
・勉強や宿題のやる気が起きない、勉強や宿題のやる気はあっても実際には手がつけられない。一見怠けているだけに見える。
・予定していたことや、やろうとしていたことを寸前でやめる。
・うまくいかないとパニックを起こす、落ち込む、怒り出す。
・初めての場所や物事、環境、慣れない人間関係に適応するのにとても時間がかかる。
・一歩踏み出すことがなかなかできない。
・強い対人恐怖、対人緊張、対人不安。

など。

対人恐怖の状態を呈しやすくなります。

回避性の本質は、次のように説明できます。
「もし自分が動いたらどうなるか?を無意識のうちにシミュレーションし、『マイナスの事態』が起きる可能性があると、それを回避するために動けず何もできない」

その「マイナスの事態」とは、ほぼすべて「人間関係にマイナスの影響が及ぶこと」と言い換えられます。

不登校の子が動けないのは、原因として「回避性があるから」と考えて頂くと、わかりやすくなります。
不登校や引きこもりのお子さまの、一見不可解な行動や判断
「なぜ動かないのか?なぜ決断できないのか?なぜ自己主張しないのか?なぜ優柔不断なのか?」
などの、真の理由を理解するために、大変重要な知識となります。

不安障害

特徴は次の通りです。

・(理由が当人にもわからない)漠然とした不安。
・(理由がある程度わかる)将来に対する不安、学業や学校生活への不安、集団生活や友人関係、仲良しグループに対する不安。
・朝になると不安で目が覚める、夜は不安で母親の手を握らないと眠れない。
・恐がり、臆病(暗所、高所、閉所など)

など。

不登校の子の多くがこれらのどれか一つは訴えます(主に回復期に)。
本質は、愛着障害だと私は考えています。

解離性障害

特徴は次の通りです。

・人格が変わったかのように乱暴になる、乱暴な言葉を使う、暴れる、暴力をふるう、奇行をする、しかも正気に戻るとそのことを記憶していない。
・生きていることに現実感がない、「膜の中」で生きている感覚、外界と分厚いガラスの壁で隔てられている感覚など。
・失神、けいれん、パニック、記憶障害を伴う。
・人格交代や多重人格をたびたび引き起こす。
・正気を失った状態で「死ね」などと言い出したり、裸足で外に飛び出したり、家族に暴力を振るう。

など。

私が接してきた中で、最も激烈な精神症状と身体症状を伴うのが、解離性障害です。
家庭と学校、両方でものすごいストレスを受けると、これを発症します。
もちろん検査では一切異常なしと出ます。

反抗挑戦性障害

特徴は次の通りです。

・親や大人に反抗、不服従、拒否、いらだちやすい、暴れる、家の中のものを壊す、壁に穴を開ける。

など。

不登校の子の家に行くと、壁に穴が空いており、来訪した客人はそれだけで家庭状況を察した、という話を実際に聞きました。
これも特に男子に多い問題ですが、女子もほぼ同じように反抗を表します。

 

ここに書いた症状や問題の多くは、従来は「先天的な問題、生まれつきの性格」などと考えられてきましたが、実は違います。
特に人見知りや緊張症、自己主張しない、緘黙症などは先天的であると、誤解されてきました。

実は家庭環境や親・祖父母様が生み出した、後天的な問題です。

不登校児の一見不可解な行動や考えの、本当の理由は、特に回避性パーソナリティー障害によって、かなり説明できます。

なお、愛着障害・適応障害・社交不安障害・回避性パーソナリティー障害の4つは、症状がかなり共通します。

これらの精神疾患は時期的に、幼少期から既に明確に現れるケースと、中学生前後からハッキリ明確に現れるケースに分かれます。

なお、新井てるかずは医師ではないため、不登校セラピーは病名診断を行いません。

5. 子供に現れる現実の問題
最も親を悩ませる問題

・ゲーム依存、スマホ依存、パソコン依存、ネット依存、アニメ、動画、マンガなどの2次元依存
・昼夜逆転、起立性調節障害、睡眠障害
・勉強や宿題に取り組めなくなる
・ほんの一言で顔色が変わる

子供を苦しめる身体症状、精神症状

・頭痛、胃痛、吐き気、腹痛、下痢
・様々な不定愁訴や自律神経失調症
・身体の痛み、何らかの不調
・唾液分泌異常
・目や耳の疾患
・過呼吸
・脱力
・うつ状態、無気力
・キレやすい
・パニック
・対人恐怖、対人不安、対人緊張
・人の目を気にする
・外出しない
・入浴、歯磨き、食事などの問題

いずれも医学的検査では異常が見つかりません。

子供は自己肯定感が極端に低下し、強迫観念や意欲低下、対人恐怖、様々な身体症状や精神症状によって苛まれ、精神不安定な状態となっています。

そのため、子供は学校での人間関係や勉強、テスト試験などのストレスに耐えられず、同世代の集団と関わることができなくなり、不登校となります。

これが第三原因です。

 

第三原因と第一原因の関係

またこういった原因を持ったお子さんは、いじめの対象になりやすいことから、いじめや学校のストレス(第一原因)を受けてさらに対人恐怖や自己肯定感の低下につながり、不登校になるケースも多いのです。

もう少し詳しく言うと、いじめや仲間はずれ、先生からの理不尽な仕打ちなどに遭いやすくなります。人にストレスを与えるような人たち(いじめっ子、高圧的な先生)は、第三原因を持っている子供をなぜか見分けることができ、さらにその子の自己肯定感を下げるために、集中砲火を浴びせてきます。

そのレベルは大小さまざまですし、どれくらいの期間続くのかも様々ですが、私がカウンセリングで関わったお子さんはその多くが、執拗な攻撃を学校で受けているか、苛烈なストレスにさらされ続けていました。

そのためつい親御様は第一原因(いじめや学校のストレスによる不登校)だと誤解してしまい、解決方法を誤っているケースも多々見られます。

簡単に言うと、親/祖父母様に上述の問題があると、その影響を受けたお子さまには様々な苦難が待ち受けています。その中のひとつが不登校、引きこもりであると言えます。

回避性といじめによる不登校事例

男子高校生A君は、祖父母様とご両親様と同居する家庭で育ちました。

同居する祖父様はとても精神的に不安定で、感情の波が激しく、周りの人たちが思い通りに動いてくれないと、とたんに不機嫌になり、イライラを爆発させ、怒り出します。

お父様はとても優秀な方でエリートコースを歩んでいらっしゃいます。

また、A君には兄と姉がおり、お二人とも優秀で、日本でもトップクラスの大学に在籍しています。おじい様からすれば、自慢の息子であり、自慢の孫です。
そこでおじい様はA君に「お父さんを見習え。お兄ちゃんとお姉ちゃんのように頑張れ」と、しつこく強要します。

普通、子供はそれに対して嫌だと言うものですが、A君はイヤだと言うことができません。それをいうと祖父様は怒り狂い、家庭の中が大変な状況になるからです。

そして、お父様は自分の考えがとても強く、A君に対し、娯楽関係を一切禁止し、代わりに自分がよいと思うモノのみを与え続けました。A君は強い不満を抱いていましたが、自分の本当の気持ちを抑え、お父さんの考えに従ってきました。

このような家庭で育ったA君には、強い回避性パーソナリティー障害が発生しました。幼少期から人と争ったことやケンカしたことが無かったのです。

(なお、兄と姉はうまく受け流すことができるので、何とか難を逃れています)

そして、A君が中2のとき、担任になった先生は非常に悪質な先生で、自分の意見を言わないA君を目の敵にして、徹底的に攻撃をし始めます。クラスメートたちもそれになびき、A君をいじめの対象とし始めます。

どれだけいじめられてもどれだけ先生に怒鳴られても、『イヤだ』『NO』と言えないA君は徐々に精神状態が悪化。トラウマと、自己肯定感が悪化したことそして、この状況でさらに回避性が悪化したことによって、学校を休み始め、中学から新しい環境に適応できなくなり不登校になりました。

第三原因の発見ストーリー

 

簡単に言うと、不登校とは「パンドラの箱が開いた」状態と言えます。
人間は、無限にストレスに耐えられません。必ず限界があります。
パンドラの箱の大きさは、個人によって異なるストレスの許容量を示しています。

ストレスが詰め込まれすぎて箱からあふれたとき、それが脳にとって危険信号となり、不登校を引き起こします。逆に言うと、不登校がパンドラの箱を開けてしまうのです。
そして学校を危険な場所と見なし、安全基地を求めて家にこもるのです。

 

第二原因 子供の先天的原因

子供自身のある種の気質・体質・(見逃されやすい)障害、特殊な能力など。
これらによっていじめやストレス(第一原因)を招きやすいか、もしくは後天的なストレスによって容易に崩れ落ちてしまいます。

現時点で確認されている、不登校に関わる先天的原因には
気質: 親の言葉が入りやすい
体質: 先天的低血糖症
能力: 共感覚
があります。
第一原因の次に発見した因子なので「第二」と名付けました。

親の言葉がどれだけ入りやすいか

「言葉が入る」とは、
「言葉が記憶に残って強い影響を受ける」という意味です。

同じ兄弟姉妹で、同じような育て方をしたのに一方は不登校で、もう一方は平然としている、というケースはままあります。

不登校になった方は、幼少期から親の言葉が入りやすく、支配されやすいようです。
かなり強く影響を受けます。
男女で言うと、男の子の方が、若干ですが親の影響を受けやすいようです。
(統計データはありません)

一方不登校とならずに平然としている方は、親の言葉に良い意味で反発できる子が多いようです。
親の言葉を聞き流せる、うまく反抗できる、つまり、親の考えに支配されにくいのです。
あるいは、一時期崩れたり不登校になったとしても、自力で立ち直ったりするのが早いのです。

例えば、姉は父親を「イヤだ」と明確に断れるけど、弟は父親の怒りに延々つきあってガマンしている、など。
こういう場合、弟君は、第三原因のみによって不登校になるのです。

先天的低血糖症

低血糖症とは、血糖値が正常範囲を下回ることで様々な精神症状や身体症状を発症する病気です。

特に大脳にエネルギーが回らなくなるため、精神症状が深刻となり、またエネルギーであるブドウ糖が不足するため身体が動きにくくなり、また、アドレナリンが同時に過剰分泌されるため暴力を振るうこともあります。

これは後天的なストレスなどによって容易に発症しますが、ごくまれに先天的に低血糖症を持つ子がいます。(幼少期から「朝起きられない」という特徴を持つ)

先天的な低血糖症を持つ子が、後天的なストレス(第一因子、第三因子)を受けるとさらに悪化、朝の覚醒と起床がより困難になります。

共感覚

通常、人は「映像情報はそのままの映像として、音声はそのままの音声として」脳で処理します。

ところが、たとえば
・文字を見るとそれに色や特殊な形が見え、その形が動く
・音を聞くとそれを色と形として記憶する
・ほかの五感の情報も、色や形、あるいはまったく違う情報として処理する
など、特異な脳内の情報処理を行う人がいます。

これを「共感覚」といいます。
非常に感覚が鋭敏で、物事の記憶の方法や、数学の計算方法までもが通常と異なり、全く別の五感の情報として脳の中で扱っています。

共感覚の人の中には、「他者の感情を色や形として敏感に感じ取る」ことができる人がいます。このタイプの人は、人の負の感情に特に敏感に反応し、たとえば怒りやイライラを黒いモヤモヤしたモノの形とその動きとしてとらえ、それが非常に不快な身体症状を与えてしまうことがあります。

そうなると、「受験、ストレス、プレッシャー」などに満ちた学校に行くことがかなりの苦痛を生み、登校することが難しくなることがあります。なぜならばクラスメートや先生たちのそういった負の感情までも、不快な身体症状として感じてしまうからです。

第一原因 学校のトラウマの記憶

「学校のトラウマの記憶」とは、クラスメートや先輩、先生などの学校の人間関係からのいじめや無視、疎外や悪口、暴力、暴言他、多種多様なトラウマ、ストレスの記憶のことです。
この「トラウマの記憶」が蓄積されると、自己防衛本能に働きかけ、不登校を直接引き起こす因子となります。

このトラウマの記憶のみによって不登校になるパターンと、
先に説明した第三原因を持っているお子さんに対していじめが重なり、自己肯定感をさらに下げ、回避性を誘発し不登校になる、
2つのパターンがあります。

前者の、トラウマの記憶のみによって不登校になるパターンでは、トラウマの記憶のあり方としては、
・ピラミッドモデル
・弱点モデル
の2つのモデルがあります。
(拙著「不登校セラピー」の内容は、ほとんどが第一原因の研究です)

最初に発見した原因なので、「第一」と名付けました。

第一原因の発見ストーリーはこちら
トラウマ記憶の作用プロセス

第一原因は、いじめなどに代表される
「学校や(家族以外の)他人から受けたストレスやトラウマの記憶」です。
この記憶が、学校へ行かせない直接の原因となります。
プロセスとしては、次のようになります。

トラウマ記憶の作用プロセスの図

学校がらみの人間関係とは、
保育園や幼稚園の園児、先生、他の園児の父母、
小学校から高校までのクラスメート、先輩、後輩、それらの父母、教師、部活の先輩後輩と同期、
顧問やコーチ、委員会や学祭など期間限定での人間関係、学童保育、塾や習いモノなどでの人間関係、

などが含まれます。

第一原因 「ピラミッドモデル」

このモデルは、幼少期(多くは幼稚園)からの、外部の人間関係(家族を含まない)のストレスの記憶が、ピラミッド状に、古い順に積み重なってゆく、というモデルです。

土台部には幼少期のトラウマの記憶、中間部には小学校~中学校のトラウマの記憶が古い順に積み重なり、上部には現在の症状や不登校という問題を表すキャップがのります。
シンプルで複雑なところは特にありません。
不登校を直接引き起こす原因は、ここに含まれます。

ピラミッドモデル:いじめによる不登校事例

A君は男子中学生です。
A君は小5の時、それまで仲良くしていた男子数名から突然いじめを受けるようになりました。
パンツをずらされる、ほうきで叩かれる、後ろから殴る蹴る、つばをかける、
先生は見て見ぬふり、それどころかいじめる側に加担し、「いじめられるお宅のお子さんに問題があるんじゃないんですか」。

子供の問題の相談所に通いはじめ、そこでかなりの回数の暴露療法を受けます。
この療法は相当きつかったようですが、家で荒れていたのが落ち着きを見せ、半年ぐらいで治療を終了したそうです。
しかし、学校へは相変わらず行きません。
人の目を気にし、家ではまだ荒れ、ゲーム中毒になり…

偶然私のことを知ったお父さんからご依頼を受け、カウンセリングが始まりました。
カウンセリングの1回目が終わり、家に帰ったA君を見たお父さんは「目が違う」。落ち着いた目になったそうです。
面白いことに、お母さんは「活発になってきた。素の元気や知的好奇心を取り戻しつつある」と感じられたそうです。

カウンセリングは順調に進み、7回でいったん終了。中学には今まで一度も行っておらず、いじめにより転校して友達もその中学にいませんでした。いきなり行くのはかなりハードルが高そうであることから、市の適応教室に通い出しました。

ちなみに現在その子は大学生です。

このカウンセリングではややこしい記憶が出現せず、非常にシンプルに記憶除去に取り組み、ほぼ期待通りの成果を挙げました。これがピラミッドモデルです。

第一原因 「弱点モデル」

いじめのよくありがちな原因として、欠点やコンプレックス、嘘やミスなどがあります。

主に見た目や容姿、運動能力などの欠点やコンプレックスに対して、いじめなどのトラウマが生まれます。
これらを弱点と呼ぶのは私自身気が進みませんが、他に適切な言葉が見当たらないので弱点と呼ばせてもらいます。

・肌が色黒(女の子の場合)
・ハーフ
・ある種の身体障害がある
・運動が下手

などわかりやすいコンプレックスがあると、いじめやからかい、蔑視や悪口などを誘発しやすく、不登校の強い原因となります。
こういった記憶を思い出すときも子供はパニックを引き起こしやすくなります。

また、その子が嘘をついてしまったことで反感を買い、いじめや疎外を引き起こしたり、ある種のミスをしてしまったことでいじめを受けるようなケースもあります。

ある小学校に、ある女の子が転校してきました。その子の使っているランドセルが通常とは色も形も違い、それでいじめが始まったのですが、その子があるとき(当時男の子にとって価値の高い)昆虫がいるところを案内してくれるというので、クラスの多くの男子が行ったのですが、(おそらくたまたまだったと思うのですが)そこには期待したような昆虫はおらず、そのことでまた男の子たちから暴言を受ける、というひどい目に遭っていました。

この弱点モデルは子供の側に属するのですが、取り扱い上はほぼ第一原因と同じで、発見しやすく取り扱いやすいため、第一原因に分類しました。

以上が3つの原因です。
もちろんすべての不登校児がこの3つの原因を3つとも有しているわけではありません。
それぞれの不登校児がどの原因を有するかは、ケースによって違います。

さて、これらはどう解決すればいいのか。
私が編み出し、実際に成果を上げている「3つの原因の解決方法」をご覧下さい。

「不登校の3つの因子の解決方法」を見る

 

特に第三原因の科学的解明ができるのは、不登校では私だけです。
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