低血糖症
低血糖症とは、「血糖値が急降下したり、低いままでとどまったりする」病気で、「そのために様々な内分泌系や自律神経の混乱をきたし、精神的・身体的に様々な症状を引き起こす」ものです1)。
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖(血糖)です。これが不足したり安定に供給されないことは脳にとって死活問題になるため、脳は血糖値を上げるために様々な手段を講じます。
ところが、慢性的なストレスや、血糖値コントロールに関わる器官がその機能を欠損してしまった、など何らかの原因のために、常に低血糖の状態が続いてしまうことがあります。
これがかなり重大な問題を引き起こしてしまいます。
低血糖症はどんな問題を引き起こすのか?
代表的なモノとしては、うつ状態に似た様々な症状です。
・朝起きるのが難しい
・脱力がひどい
・めまいやふらつき、立ってられない
・やる気が出ない
・思考力精神力などが低下
・記憶力の低下
・不安やイライラ、気分の変動と落ち込みが激しい
・キレる
・性格が暗くなる
・妄想や幻覚などを引き起こす
さらには身体症状(頭痛、胃痛、吐き気、痛み、ふるえなど)も引き起こします。
低血糖症は、私の現場感覚では、多くは後天的にストレスによって引き起こされると考えています。いじめによって不登校となった子供の引き起こす症状は、低血糖症で多くが説明できます。
しかしいじめなどのストレスによる低血糖症の症状は、トラウマの記憶を除去してあげるだけで速やかに消失します。つまりこれは大きな問題にはなりません。
そこで私が問題にしたいのは、先天的な低血糖症です。
・体質や遺伝的要因によって発症する低血糖症
・出産時の産院のまずい体温管理や栄養管理によって発症する低血糖症
不登校児のカウンセリングを数多く行っていると、解決困難な例に遭遇します。
その子らは、幼少期から
・朝起きにくい
・よくフラフラしている
・食が細い
など、一見「身体が弱いのか?」と疑うような特徴を有しています。
そこで私が考えているのは、
「不登校児の1割から2割は、先天的もしくは出生時に低血糖症を発症しているのではないか?
そしてそれを誰も気づかずに"寝起きの悪い子だ""変わった子だ"などとして育てられてしまい、その因子が残っているため(あるいは後天的なストレスによって強化されたため)不登校の解決をさらに困難にさせてしまっているのではないか?」
ということです。
これに関しては私は医者ではないのであくまで推測なのですが、解決がこじれそうな不登校児のカウンセリングの時には、必ずそれらをチェックしておくべきではないかと思います。
引用文献
1) 低血糖症と精神疾患治療の手引き 2010 柏崎良子 イー・グレーブ





