消える子供タイプ
このタイプはまだ全容をつかみ切れておらず、どう名付けて良いのか適切な命名も難しく、「消える子供」と名付けました。
第二因子では、パーソナリティー障害タイプに加えて、学習コミュニケーションタイプという、言語と記憶に軽度の問題があるという特徴を有する不登校児がいることがわかってきました(実際にはかなりいるのではないかと思います)。
そしてさらに、障害とはとても言えない、もっと問題色が薄いけど、気質として
「クラスから孤立しやすい」
「浮いたり目立ったりしやすい」
などのタイプがあります。
彼らはそれらの状況で一人空回りしてトラウマを負い、不登校になりやすい、ということがわかってきました。
その特徴を絞るなら、以下のようになります。
・存在感の薄い子
・空気読めない、ズレている、ギャップが大きい子
・人に迷惑をかけて嫌われる子
・友達のしゃべりについていけない子
・依存性が高い(指示待ち、誘い待ち)
・茶髪、ヤンキータイプ
・アニオタ(アニメオタク)
太字の前者4つが、より影響が強くなります。
存在感の薄い子はあまり口を開かず、カウンセリングで記憶を語ってもらうのにかなり困難を感じたこともあります。この子の場合、高校でクラスメートから「おまえなんか学校に来るな」といわれていました。
茶髪ヤンキータイプは、まじめな子ばかりのクラスに入ってしまうと、浮き上がってしまうか、何とかまじめな空気に馴染もうとするか、どちらかのパターンが多いようです。
アニオタはアニオタ同士で固まるのですが、その中で疎外された場合、居場所が無くなり消えやすくなるようです。
ただし、不登校ではない子でもこれらの特徴がないわけではなく(私自身も若干ありますし、私の子供にもあります)、またこういった特徴があるからといって、それが即不登校になるわけではもちろんありません。
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疑問に思った私は、現役女子高生である長女に、「クラスの中にこういった特徴を持った子は何人ぐらいいるのか」と尋ねました。
すると娘はしばらく考えた後に、「うちのクラスにはそんな子いないよ」という衝撃的な返事が。
娘の高校は中規模の中高一貫校で、学力レベルは中程度、その中で娘のクラスの学力レベルも中程度です。
「そういう子たちは中学の時にいたけど、10人ぐらいかな、みんないつの間にか消えていった(学校をやめた)。今は誰もそんな子いないよ」。
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こういった子たちはほとんどが中学の間にいなくなった(ただし不登校と呼べないケースもあるかも知れない)そうです。存在感の薄い子は、中1が始まってすぐいなくなったとのこと。
やはり学校という集団に適応できず、いつの間にか消えていくのです。
当然、これらのタイプの子たちが100%の確率で消えていく、などと言うことはなく、娘の学校ではたまたま消えてしまったのでしょう。他の学校ならば特に問題なく学校生活を送っている、というケースも多々あると思います。
問題は、"明らかにあの子変だよ"というタイプ以外に、「主体性と協調性」をもった(一見理想的な)タイプの気質の子の方が、いじめや仲間外れ、疎外などを受けやすいということです。
論語の中に、
「君子は和して同ぜず 小人は同じて和せず」
と言う言葉があります。
学校のクラス内は同調圧力が強く、悪くいうと「主体性を放棄して他人に迎合する」ことができないと、疎外を受けやすくなります。
逆に言うと「人と調和するが、自分の主体性は保つ」という子供は、異分子と見なされ、排撃を受けやすくなってしまうのです。
排撃する側は、おそらく、「自分と和するが同じない」気質を持った人間が近くにいることを、生理的に不快、不安に感じているのではないか、と推測されます。
このタイプはまだ掴みきることができておらず、今後研究が進むにつれて、このタイプの定義は書き換わっていくと思います。





